オキナワキノボリトカゲ採集(静岡県浜松市)
以前お知らせしましたが、オキナワキノボリトカゲは浜松市の一部地域に侵入&定着しています。
港が近いわけでもないので、おそらくペット個体が脱走したか遺棄されたものと思われます。
同じ静岡県の磐田市にはスウィンホーキノボリトカゲ(特定外来生物)が定着しており、静岡はもはや熱帯と言ってもいい?のかもしれません。
論文から定着地域を特定し、実際に捕獲に向かいました。
時期的にはまだ早いと思われますが、ここ数日の30℃を連発する気温からすると、確実に活性は上がっているはずです!
浜松市の北方、とある神社の林道にて。
だいたい人間の目線あたりの高さ(150cm前後)の樹皮にくっついてることが多いという情報を元に探します……
あっさり発見。
探し始めてから15分くらいでしょうか。綺麗な緑色の個体は遠目からでも目立ちます。
それなりに警戒心があり、危険を感じると上に昇っていくので捕まえられなくなります。
しばらく木から離れていると下りてくるので、一度見つけた木は覚えておくといいですね。
そんなこんなで…
捕まえました!
1時間で10頭ほど確認したのですが、捕まえられたのは2頭でした。
この感じだと、最低でも100頭単位の個体群が定着しているものと思われます。
真夏にはもっと出てくると思いますので、人数と時間さえあれば大量捕獲も可能でしょう。
国内外来種なので、ある程度採集圧をかけて拡大を防ぐことも必要かと思います。
まあ、静岡県以外で越冬できるところは少ないかもしれませんが……
なお、スウィンホーキノボリトカゲとは体色などで見分けがつきます。
今のところ(本州では)同所的に生息しているという話は聞きませんが、捕獲の際には念の為確認しておいたほうが良いでしょう。
今回捕獲した個体は飼育していく予定です。
まさに熱帯のトカゲという印象で、非常に魅力的な種なのですが、これ以上広まらないことを願います。