石垣島遠征!! ②
どうも!
石垣島で採集した生物がほぼ無事に届きましたので、生物編のレポートをば。
発送の時に「今遅延してます」って言われ内心ビクビクしてましたが、結局指定時間通りに到着して良かったです。
いい経験になりました。
それでは、レポートをどうぞ!
※だらだら書いてるうちにめっちゃ遅くなりました。
※レアな種はいません。
・ヤモリ類
そこかしこで見かけたのはホオグロヤモリ。
夜の街中を歩いていると独特な鳴き声も聞こえてきます。
その棲息密度は相当なもので、あらゆる建物の壁に1~2頭はくっついてました。
街中にしかいないわけではなく、山道のガードレールにもいました。おそらく石垣島におけるヤモリでは優占種なんでしょうね。
そのほか、ミナミヤモリやオキナワヤモリも見かけましたが、ホオグロに比べればかなり少なかったです。
・オカヤドカリ類
いわずと知れた天然記念物。なのにめちゃくちゃ流通していて、日本中どこでも販売している不思議なやつら。
これは本当に「保護必要あるのか???」ってくらいいました。やろうと思えば5分で100個体くらい採れそうです。
当然砂浜や海岸沿いの森林に多かったのですが、海から離れた山中にもカタツムリの殻に入った個体が棲んでいました。脆そう。
・イシガキトカゲ
ニホントカゲによく似た、青い尻尾が綺麗な小型のトカゲ。
海岸沿いの森林や、街中の神社など、いわゆるニホントカゲがいそうな場所にはたいてい本種がいました。
天然記念物の「キシノウエトカゲ」の幼体も本種に似ているのですが、頭部の模様で見分けがつくそうです。
今回はキシノウエトカゲを見る機会はなかったのが残念です。 成体は最大で40cmほどになる大型種なので、いれば確実にわかったはずなのですが。
山道を歩く天然記念物。ロードキルされそう。
・海岸の生物
パッと見で目につくのはオカヤドカリ、ミナミスナガニなど砂浜を歩く甲殻類。
磯溜まりにはシラヒゲウニやクモヒトデがいて、ちょっと歩くだけで色々な生物を見ることができました。
・グッピー
沖縄本島や本土の温泉地と同様に 、石垣島にも外来種としてグッピーが定着しています。
バンナ公園の池や、水深があまりない河川で採集することができました。
色彩には個体差があるものの、全てワイルド柄で、改良種っぽいものはいませんでした。
しかし陽光の下で見る野生グッピーの綺麗なこと!
決して喜んでいい光景ではないのですが、実際に採れるとやっぱり嬉しくなっちゃいますね。
あと、カダヤシが同所的に生息しているのも確認できました。
交雑はないと思いますが、メダカと違い(メスは)よく見ないと区別できないので、グッピー目当ての方はご注意を。
カダヤシは特定外来生物なので、生きたままの輸送や飼育は禁じられています。
・プラティ
グッピーだと思って採ってた魚、なんか形が違うような…
友人「これプラティやな」
僕「!!?」
石垣島にプラティがいることを知らなかったので驚きました。
調べてみたら、5年以上前からバンナ公園の池に定着しているようです。
この池を水面上から見ると白やオレンジの目立つ魚がちらほらいまして、
最初は放流されたばかりの改良グッピーか?と思っていたのですが、
どうもプラティだったようですね。
・ヤエヤマヤマガニ
山中の水たまりで採取。
石垣島には固有種のカニ類がけっこういて、これも石垣・西表にのみ生息するカニです。
ヤマガニと名前がついてますが、サワガニの仲間です。つまり、幼生を水に放つのではなく稚ガニで殖えるタイプです。
殖やせるといいなあ…と思いつつ、とりあえず状態良く飼えるように頑張りたいですね。
1ペア採れましたが、オスの方は脚が2本取れてしまいました。
自然条件ではゴキブリを主に食べるそうですが、レプトミンやレオパゲルを与えてみたら普通に食べました。あまり嗜好性は良くなさそうですが。
無脊椎動物用の飼料を与えたいのですが、市販のザリガニやエビの餌はどれも粒が小さすぎて向かないように思えます。
・アマビコヤスデ(の一種?)
石や落ち葉の裏などにいた、やや目立つヤスデです。
よく見るヤスデより太く、色合いも鑑賞向きで、けっこう可愛らしい種ですね。動きものっそりしてます。
石垣島には国内最大種(10cm)のヤエヤママルヤスデが生息しているのですが、そちらは出会えず残念でした。
アマビコヤスデは九州などにも生息するのですが、どうやら分類があまり進んでおらず、複数種がひとまとめにされている可能性があるようで。
割とペット向きだと思うのでぜひ殖やしてみたいですが、本種の飼育情報はほとんど出てこず、累代となると皆無ですね。。。
何を与えたらいいのかもよくわかりませんが、とりあえず道端のコケを削って与えたら食べてるみたいです。がんばれ。
・採取した生物
今回石垣島から持ち帰った生物は以下の通り。
・ホオグロヤモリ 5頭
・ヤエヤマヤマガニ 1ペア
・グッピー 40尾ほど
・プラティ 5尾
・アマビコヤスデ 3頭
・カランコエ(錦蝶) 数株
個人で採取する量としては妥当なところじゃないでしょうか。
・出会えなかった生物
クロカタゾウムシ、タイワンキンギョ、クジャク、グリーンイグアナ、サソリ2種、カニ類…
残念ながら見られなかったものがたくさんあります。
いつかはリベンジ! ですが、とりあえず採集欲求は満たされました。
毎年とは言いませんが、沖縄は定期的に訪れたいですね。これ以上多様性が失われる前に。